紅一点で天皇賞秋に挑むルージュバック。エプソムC(G3)、毎日王冠(G1)と重賞を2連勝して勢い付いている。G1初制覇に向けて臨戦態勢はバッチリのようだ。
東京1800mの重賞を2連勝、強力なキレ味の末脚が武器、鞍上は先週土曜の東京では連勝のフィーバーだった戸崎騎手。良い条件はこれだけ揃っている。
ルージュバックの不安材料は?
気になる不安材料は「斤量」と「距離」。勝った近2戦は54kgで、今回は56kg。キレ味は幾分削がれるかもしれないが、今回展開は向きそうだ。距離に関しては1800mがベストかもと筆者も考えているが、買うなら2000mくらいは通用するのではとそこまで気にしないで買うしかない。
牝馬が優勝すれば2010年のブエナビスタ以来実に6年ぶりの牝馬優秀となる。ブエナビスタ、エアグルーヴ、ウオッカといったような怪物クラスの牝馬でなければ買いづらいところではあるが、「本格化した」という声も聞こえてくるくらいにルージュバックも近走で成長を見せている。
東京2000mは枠順に左右される部分も大きいので枠順にもよるが、出走頭数も少ない今回は展開の手助けもありそうで、脚質的にも狙いたくなる一頭だ。牝馬であること、斤量、距離など、不安材料は自分との闘いのみ。克服できればアタマもある一頭だと感じる。牡馬が相手でも高いパフォーマンスを見せてきた4歳牝馬。これまで闘ったきた中でも過去最強となるメンバーを相手にどう闘うのか。
同馬を管理する大竹調教師は「前走(毎日王冠1着)後はいつものようにノーザンファーム天栄に放牧。20日に帰厩しました。今後は56kgの斤量がポイントになるし、2000mは枠順にも左右される舞台。対応できるかの不安はあるが、今は幼さが抜けて競馬でも普段と様子は変わりない。力を出し切れるようになりましたね」とコメント。
正直大竹師のコメントは信じきれない部分があるので、筆者はいつも話半分で聞いている。
天栄からはガレ気味で帰厩し、中間で蕁麻疹を発症、フォトパドックは無いし、追切本数も不足気味。こんな状態で前走の毎日王冠を制しているのでやはり馬は強いのだろう。